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dawnblueⅡ(前のブログ、溢れちゃったので、増築)

電気を判らん人に・・・

Category: オートバイ  
電気を判らん人に、理解して納得してもらうことの難しさ、

私は電気屋でして、会社にも電気屋は大勢います、
社内の電気屋さんの多くが、それに対し、半ば諦めているのが実情です。

まず、第一に、興味が無い。
簡単に、「電気は判らん!」と言い放って、その後は、聞く耳すら持たない。

それで、今までの人生を過ごしてきたから、そこを理解しなくでも、支障が無いのである。

017.jpg



んで、何年か前に、「アーシング」と言って、目に付くトコ、あちこちにバッテリーのマイナスからの配線を
接続し倒した人がいた。

電気的に、なんの検討も無く、とりあえず目に付く電気的な接続ポイントにである。
その中には、スターターモーターの”プラス”も含まれていた

つまり、アーシングの配線を施したことで、エンジン始動のボタンを押すと、短絡する回路が出来上がってしまった。

で、始動することが出来なくなるのは当然なのであるが、
アーシングの線が、2mm^2と細かったので、セルモーターが弱弱しく回って、まあ、大惨事には至らなかったらしい。

で、ちょいと、コメントしたら、
「電気を水の流れで例えることって多いですよね。高いところから、勢い良く流れてきた水が、水車を回して仕事をする。
その水車を取り除いたら、仕事が減って、抵抗無く流れるわけですから、それで、熱が発生するとか、理解不能です」

と来たもんだ。

この場合、水の量は一定として考えているから、そういう風に思えるのであろう。
水を例に挙げると、パイプの中を流れることを連想する。そこの間違いがあるのよ。

水の量は一定ではなく、水圧が一定で、抵抗が少なくなると、水の量は増える。
抵抗によって、水の量を制限しているので、抵抗がなくなると、パイプの太さとか関係なく、パイプを破壊する、しても流れが収まらないほどの水流が流れるのである。

ここで、オームの法則である。
電流I(A)=電圧E(V)/抵抗R(Ω)

それと回路で消費される電力は
電力P(W)=電圧E(V)*電流I(A)
オームの法則と併せると
電力P(W)=電圧E(V)*電圧E(V)/抵抗R(Ω)
ここで言う電力P(W)は、発生する熱と考えて構わないと思う。
ということは・・・電力は、電圧の二乗に比例し、その回路の抵抗に反比例する

どんな回路でも、抵抗を0にすると、電力(発生する熱)は、とんでもないことになるである。
ただし、地球上の全ての物質に抵抗が存在し、電源であるバッテリーにも、発電機にも、モーターにも内部抵抗が存在し、
熱のよって抵抗値が増えるので、短絡した瞬間に、その抵抗によって、電流は制限されることになり、
無限に電流が流れることは無いのであるが・・・・・・・


と・・・・話をちょいと戻して、現実的なこと・・・

たとえば、冬の友、グリップヒーターを12Wとすると、
12W=12V×12V/Xオームであるから、
グリップヒーターの発熱体の抵抗値は、12オームとなる。

その抵抗を無しにして、短絡させると、何ワットになるか?
12オームを0オームにしちゃうと、無限大になっちゃうから・・・0.1オームにする。
(これは、配線に使われている胴の抵抗値よりも大きいけど、それでも、まあ、計算しやすいから)
P(W)=12V×12V/0.1を計算すると
1440Wとなるのだよ!

ちなみに、1Wsは1ジュール
なので、1Whは3600ジュールである。

1グラムの水の温度を標準大気圧下で1℃上げるのに必要な熱量は1カロリーであり、
1カロリーは、4.184 Jであるからして・・・・


時間なので、今日は、この辺で・・・(w


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またの名を:す(State electrician)

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